診療科・部門

整形外科

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担当医スケジュール

当科の概要・特色

整形外科について

整形外科は骨・関節や筋肉、腱などの運動器全般に対する病気やけがに対して診断と治療を行う科です。首から下で皮膚と内臓以外の不調のほとんどに整形外科は対応します。外傷はもとより、膝、股、肩、肘、足などの関節に関する慢性疾患やスポーツ外傷・障害、脊椎・脊髄疾患等、幅広い疾患に対応しております。

地域のケガは地域で治療

当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、人口あたりの医師数が少ない県央医療圏ではなかなか難しい問題です。ひとつの病院のひとつの科では難しい問題ですが、病院内外と協力して取り組むことで、地域のケガを地域で治療できることが増えてきております。


今後も病院内外の連携強化、さらなる人員確保によって、整形外科関連救急医療から慢性期疾患までを県央医療圏で完結できるように整備を進めております。

急患対応

県央地域でケガをした患者さんが地域内で適切な医療を受けられるように各科、特に外傷再建外科と連携を図りながら対応します。内科系各科や脳神経外科をはじめ院内各科の協力により、併存症(ケガ以外の病気)の多い患者さんにも対応しております。

関係部署との連携

[ 放射線科 ]

単純X線(いわゆるレントゲン)写真をはじめとした画像検査を行います。CT、MRIといったより詳細な画像検査も、他院と比較して待機日数は少なく、早ければ受診当日に施行できます。骨密度検査も待機日数を少なく対応可能です。

[ リハビリテーション科 ]

手術翌日からの早期リハビリテーションを行っています。金曜日に手術を受けた患者さんに対しても早期に介入できるよう、週末もリハビリテーションを行っています。

[ 患者サポートセンター ]

患者さんが病院を受診し治療を受ける中で、あるいは入院治療を受けて退院された後の生活の中で困らないように、専門の職員が対応いたします。

受診

事前に頂いた紹介状をもとに、病状に会った医療をスムーズに受けられるよう調整します。

逆紹介

骨折の手術後で骨折自体は治ったが骨粗鬆症の治療を続ける必要がある患者さんなど、当院での治療がひと段落し病状が安定した患者さんは、お近くの整形外科で治療を継続していただくため紹介させていただくことがあります。

転院

手術などの急性期(受傷・発症後間もない時期)の治療がひと段落したもののリハビリテーションの継続が必要な患者さんには、より集中的かつ長期にリハビリテーションができる病院へ転院していただく場合があります。その際の転院先の病院との調整を行います。
当院のような急性期病院では、空床(患者さんが入院できる空きベッド)を確保することは、次の救急患者さんを受け入れるために必要なことです。ご理解・協力をお願いいたします。

~骨折は「発作」、命の危険~

心臓発作という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。細かく区別すると様々な病気を含む言葉ですが、心臓を栄養する血管がつまってしまい心臓の筋肉が壊死してしまう病気「急性心筋梗塞」も心臓発作の概念に含まれます。


急性心筋梗塞は①生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)を背景に、②突然発症し、③早期に治療開始しないと後遺症が残ります。しかし生活習慣病という④原因を適切に治療しないと発作を繰り返し、⑤発作を繰り返すごとに重度の後遺症が残るようになり、⑥命の危険も大きくなっていきます。


実は高齢者の骨折も同様なのです。
①骨粗鬆症を背景に、②転倒することで突然発症し、③早期に治療しないと関節の可動域制限や歩行障害などの後遺症が残ります。④原因である骨粗鬆症を治療しないとまた骨折し、⑤骨折を繰り返すごとに機能は回復しきらずに、背骨や脚の骨折であれば歩行能力も落ちて寝たきりになり、⑥肺炎などの合併症で命を落としてしまう。


高齢者の骨折は「骨が折れただけのケガ」ではなく、寝たきりにつながり、命に関わる重大な病気です。
早期の治療開始のためには、患者さんがお住いの地域で対応できることが大切です。
また骨粗鬆症の治療を受けることは、血圧のお薬を飲むことと同じように大切なことです。


当科は院内のさまざまな部署や近隣の病院・診療所と協力し、高齢者の骨折と骨粗鬆症の治療を行います。

主な対象疾患・診療内容

  • 入院・手術

    病棟・手術室の協力のもと、手術を中心とした入院治療を行っています。特に大腿骨近位部骨折の患者さんは、寝たきりにならないように、また合併症(肺炎、褥瘡など)を起こさないように受傷後早期の治療開始が必要です。麻酔科、手術室の協力のもと、約9割の患者さんで入院後2日以内に手術を行うことができています。


    入院患者さんについて、毎週多職種でカンファレンスを行い、患者さんの情報を共有しながら治療方針を検討し、最適な治療を提供しています。

  • 変性疾患に対する手術

    変形性股関節症に対する人工股関節置換術、変形性膝関節症に対する人工膝関節全置換術、人工膝関節単顆置換術や、変形性膝関節症、変形性足関節症に対する各種骨切り術、変形性足関節症に対する関節固定術など病態に応じて様々な術式を用いて対応しております。

  • スポーツ障害・外傷に対する手術

    スポーツ障害・外傷に関しては、より早期かつ良好な形での運動復帰をめざした手術として関節鏡下の靭帯再建手術や半月板縫合術、また骨軟骨柱移植術や疲労骨折に対する手術等を行っております。

主な検査・設備

  • 体外衝撃波

    [集束型体外衝撃波]

    難治性の足底腱膜炎に対して保険適応のある治療機器になります。またアスリートの疲労骨折や、骨折後に骨癒合が得られない遷延癒合、偽関節などといった病態、筋腱付着部炎・付着部症などにも効果が報告されております。


    [拡散型体外衝撃波]

    集束型同様に筋腱付着部炎・付着部症や肉離れ、慢性腰痛も含めた筋のタイトネス改善などに対する効果が報告されております。


    当院では集束型、拡散型の両者を導入しております。

  • 筋力測定器

    筋力を数値化して評価することはリハビリを含めた治療を進めていく上で非常に重要になります。特に靭帯損傷などの術後ではリハビリの安静度拡大、スポーツ競技復帰の目安などに使用する大事な機器になります。当院で採用しているBIODEXでは筋力の最大パワー、瞬発力、左右差などを評価することによって患者様の状態を把握し治療に役立てております。

医師のご紹介

病院長
遠藤 直人
えんどう なおと
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卒業年
昭和55年 卒
専門医・認定資格

日本整形外科学会:整形外科専門医

日本整形外科学会:運動器リハビリテーション医

日本リハビリテーション医学会:認定臨床医

日本骨粗鬆症学会認定医

整形外科
主任診療科長
谷藤 理
たにふじ おさむ
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卒業年
平成13年 卒
専門医・認定資格

日本整形外科学会:整形外科専門医

日本人工関節学会:日本人工関節学会認定医

日本スポーツ協会:公認スポーツドクター

整形外科
部長
杉田 大輔
すぎた だいすけ
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卒業年
平成20年 卒
専門医・認定資格

日本整形外科学会:整形外科専門医

整形外科
医長
山田 政彦
やまだ まさひこ
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卒業年
平成26年 卒
専門医・認定資格

日本整形外科学会:整形外科専門医

整形外科
医長
吉田 侑真
よしだ ゆうま
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卒業年
平成29年 卒
専門医・認定資格

日本救急医学会:救急科専門医

交通アクセス

〒955-0091
新潟県三条市上須頃5001番地1
TEL:0256-47-4700(代表)

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