専門的看護
専門的で質の高い看護の提供
専門分野のスペシャリストとしての役割を担い、看護の質向上を目標に12分野19名の看護師が活動しています。
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3名
診療看護師
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1名
専門看護師
母性看護 1名 -
15名
認定看護師
感染管理 3名緩和ケア 1名がん化学療法看護 1名救急看護 3名手術看護 1名糖尿病看護 1名透析看護 1名皮膚・排泄ケア 1名慢性心不全看護 1名呼吸器疾患看護 1名
各分野の活動
12の専門分野で活躍する認定看護師たちの声を通して、それぞれの役割と具体的な活動内容をご紹介します。
診療看護師
診療看護師(Nurse Practitioner:NP)とは看護師として5年以上の経験を積んだ上で、2年間の大学院修士課程を積んだ看護師です。当院では研修後に各診療科に出向し、看護師としての患者理解と共に医学的な臨床推論・症状マネジメントを行い、患者さんの入院から退院までの診療と日々のケアを実践しています。
具体的な活動は診療科によりさまざまですが、特定行為(21区分38特定行為)だけでなく、外来での初療を含む診療、術後病棟管理、医師とのカンファレンスの下での輸液・薬剤の処方、病棟でのファーストコール対応などを行います。
院内カンファレンスにも参加し、患者さんの治療方針を多職種で共有し、チーム医療が円滑に進むような関わりを行い、患者ファーストの活動を行っています。
母性看護専門看護師
専門看護師には「実践」「調整」「相談」「教育」「倫理調整」「研究」の6つの役割があります。母性看護専門看護師は、あらゆるライフステージの女性とその家族を対象に、多職種と協働しながら水準の高い看護ケアを効率よく提供できるよう活動しています。
具体的な内容として、妊娠から産後の方までを対象とした母子への支援、思春期から更年期、老年期と女性の生涯にわたる健康支援です。また、医療スタッフからの相談にも応じながら、母性看護専門看護師が支援しチーム医療を支える役割を担っています。
感染管理認定看護師
感染防止対策を推進するために、感染管理室が主体となって組織横断的に活動しています。
具体的な活動は、職員への教育、感染症発症時の対応、感染経路の調査とその対策、院内ラウンドなどです。近年では、連携する他の病院と地域における感染防止対策の推進にも取り組んでいます。
緩和ケア認定看護師
2人に1人ががんになると言われるなか、緩和ケアはがんと診断されたときから始まっています。また緩和ケアは、がんだけではなく全ての疾患が対象になります。
さまざまな身体症状をはじめ、治療や今後の生活に対する不安、心の辛さなど、医師・看護師・緩和ケアチーム(医師・看護師・薬剤師・栄養士・リハビリ・医療ソーシャルワーカー)と協力し、患者さんと御家族がその人らしく生活を送れるようにサポートさせていただいています。
がん化学療法看護認定看護師
がん化学療法看護は、抗がん剤治療を行う患者さまが、治療に納得して、安全に、少しでも苦痛を軽減しながら副作用の予防に努め、治療がスムーズに受けられることを目標に活動しています。抗がん剤についての基礎知識や治療スケジュールについての情報提供、治療を受けることへの不安などをお聴きしています。
また、日常生活と治療を両立できるよう、セルフケアを含めた支援や、仕事をしながら外来で治療が継続できるよう関係部署と連携をとり、患者さまのニーズに合わせた治療や生活ができるように関わっています。医師・薬剤師・看護師が医療チームとして専門性を活かし、患者さまの治療場面に関わると共に、医療職者からの相談にも応じております。
救急看護認定看護師
あらゆる場面で生じた傷害、または急な症状の出現や悪化などの急病に対して、患者さん、そしてご家族にも、退院まで見据えたトータル的な視点で、迅速で質の高い救急看護ケアを提供します。
重篤な状態に陥る前に、患者さんの安全を図れるよう予測的な視点で看護ケアを提供すると共に、重篤な状態の患者さんの全身管理や早期回復への支援を行います。
また、看護ケアの提供に止まらず、県央地域において看護に携わる方々、救急医療や災害医療に携わる方々への看護教育にも努めます。さらに、心肺蘇生講習や市民公開講座などを行い、地域の方々に対する救命救急技術の普及と未来の人材への教育や育成にも尽力致します。
手術看護認定看護師
手術看護認定看護師の役割は手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理(体温・体位管理・手術機材・機器の管理等)、周術期(術前・中・後)における継続看護の実践です。
手術を受ける患者様、ご家族様の安心に繋げられるよう手術中のみならず、周術期全般の看護の質向上のために活動したいと考えています。そこで、県央地域の病院施設の方々と協力して、一緒に患者様を支援して行きたいと考えています。
糖尿病看護認定看護師
糖尿病とともに生活する人々が、合併症の発症または進行しないようその人らしく過ごせるように、療養生活の支援に取り組んでいます。
透析看護認定看護師
腎臓の機能が低下していく慢性腎臓病(CKD)の方に対して、進行を緩やかにできるような支援を行いたいと思っています。
病状が進行してくると腎臓の働きを代行する治療(腎移植・腹膜透析・血液透析)を選ぶ必要が出てきます。これは人生に関わる選択です。どの治療から始めるのが、その時のその方に合った治療となるのかを共に考え、その方にあった治療を選択できる支援を心がけています。
透析治療は、毎日もしくは一日おきに生涯続ける治療法ですが、それ以外に、食事療法や水分管理、薬物療法など生活の全てに管理が必要となります。安全で安楽な透析療法の提供をはじめ、多職種と連携しながら、その人らしい透析生活を送れるように活動を続けています。
皮膚・排泄ケア認定看護師・特定看護師
褥瘡や創傷、ストーマ及び失禁などの排泄に関わる専門的な知識・技術を用いて、予防から治療、ケアの指導や患者の生活の支援等を行っています。褥瘡ケアは発生要因をアセスメントし、適切なケアを行うことが重要です。そのためには、医師や薬剤師、栄養管理師、作業療法士、理学療法士等と協働し、週1回褥瘡回診を行い、体圧分散ケアや局所ケアを行って早期治癒も目指しています。そして、褥瘡保有して退院する患者に関しては、地域の医療従事者と連携を図って支援しています。また、ストーマ外来も運用しています。
特定行為に関しては、創傷管理関連・栄養及び水分管理に関する研修を終了し、壊死組織の除去や陰圧閉鎖療法を実施しています。
慢性心不全看護認定看護師
現在、心不全パンデミックと言われ心不全患者は増加しています。心不全の患者さんでは、症状の悪化を予防し、自分らしい生活を送るためいろいろな自己管理が必要となります。安定期、増悪期の心不全患者さんとそのご家族に対し、自分らしい生活が送れるようにお手伝いさせていただきます。
また、当院では多職種チームで心不全の患者さんを支援する心臓リハビリテーションを実施しております。心臓リハビリテーションは、入院中の患者さんだけでなく、外来通院中の患者様にもご参加いただけます。
呼吸器疾患看護認定看護師・特定看護師
慢性呼吸器疾患は、病と共に生活することを余儀なくされ、様々なことに折り合いをつけなければなりません。COPDや間質性肺炎は、病気の進行や増悪を繰り返す中で、在宅酸素療法や在宅人工呼吸器療法が必要になることもあります。
患者さんとその家族が病気と向き合い、セルフマネジメントを行いながら、その人らしい生活が送れるような支援を行いたいと思っています。
診療・専門・認定看護師の研修・相談のご案内
当院には看護の質向上を目的に、上記の専門分野の看護師が活動しています。院外の医療職者の皆さまからの相談や研修も受け付けております。
下記の研修・コンサルテーション依頼書に必要事項を記入して、FAXでお申し込み下さい。後日、担当者からご連絡させていただきます。どうぞお気軽にご相談下さい、お待ちしております。