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病気と予防

最近ニュースで聞く“百日咳”(ひゃくにちぜき)について解説!

百日咳は、その名の通り、激しい咳が長い期間(数週間~数ヶ月)続くことから名付けられました。すれ違うだけで感染するとされる麻疹に匹敵する、非常に感染力の強い呼吸器感染症で、新型コロナウイルスの2倍の感染力があります。


症状は、鼻水、軽い咳、微熱で始まり、次第に激しい咳となり、長期間続きます。ワクチン未接種の乳児がかかると、特徴的な咳発作がおき、咳発作中に呼吸が止まったり(無呼吸発作)、脳症により命に関わることのある危険な感染症です。

予防方法

最も有効な予防方法は、ワクチンです。日本では乳幼児期に定期接種(3種、4種、5種混合)が行われています。ワクチンの効果は、5−10年程度で弱くなってしまうため、日本小児科学会では、小学校入学時の追加接種(任意)を勧めています。

また、咳、くしゃみで感染する(飛沫感染)するため、手洗いやマスクの着用(特に咳エチケット=咳がある人がマスクをすること)が重要です。

予防方法

まとめ

治療は症状が出始めた時期に適切な抗菌薬を投与することですが、近年抗菌薬の効きにくい百日咳も出ているので、やはり予防が重要です。

ワクチン接種を受け、感染予防策を徹底することで、自分自身と周囲の人々を守りましょう。

今回解説いただいた先生

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小児科主任診療科長
小嶋 絹子


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小児科主任診療科長     小嶋 絹子

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